2つの東山トンネルと山科を登る思い出

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先日メインブログ「Osaka Metropolis」で公開した山科駅改良工事の撮影を終えたあと、山科近辺をお散歩することにした。今回は線路に沿って京都方面に歩き、東山トンネルの東詰まで向かう。

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東山トンネルは、山科盆地の西側にそびえる東山を貫く山岳トンネルで、これを抜けた先に京都駅がある。
山科駅からトンネル入口までは、片道約2キロの道のりだ。

写真正面の山が東山。

駅から商業施設を南へ下ると、やがて三条通に交差する。この三条通を西進し、入り組んだ生活道路を抜けて行く。地図で見るとひたすら西へまっすぐ、定規で線を引くように(といえば言いすぎだが)直線の道のりである。
距離にして約2キロなんて全然遠くない、そう甘く見ていた。しかし、平坦な道のりであるわけがなかった。
今から私が向かうのは山岳トンネルの入口。つまり、山登りが待っていたのだ。

汗をかきながら、ようやく東山トンネルの東詰へとたどり着いた。コンクリートやレンガの入口のそばで2つの橋がオーバークロスしている。1つは自動車道で、もう1つは歩行者専用橋。この歩行者専用橋が、人が1人通れるくらいの幅しかなく、そこに繋がる住宅道路も非常に狭く入り組んでいて、妙にテンションが上がってしまっていた。

ようやく線路にカメラ向けてみたものの、今見返してみると見切れてたり、背景が悪かったりで失敗だらけ。またリベンジしよう。

撮るにしてももっと、こう…あったよね?

しかし、今回の目的地はここだけではない。というのも、東山トンネルを穿つ鉄道の大動脈は他にもあるのだ。それは、東海道新幹線用のトンネル。ここから少し南に新幹線の東山トンネルがあり、次はこちらへ歩いて向かうことにした。

実は山科に降り立ったのは今回が初めてではない。小学4年の遠足でこの地に来たことがあった。当時「山」「科」と両方知っている漢字なのに、組み合わせたときに「やましな」という不思議な読み方へと変貌することに衝撃を受けた。「科」で「しな」は流石に難しくないか。中「百舌鳥」でなか「もず」と読むくらいの意味が分からない。その印象が強かったので、今でも記憶に残っている。

あの遠足の時も、山科へ来たのは山登りのためだった。班ごとに時差を設けてスタートし、配られた地図とにらめっこをしながら、大文字山の登山道を進んだ気がする。現代の小学校でもこんな消費カロリーの高い遠足は存在するのだろうか。
こういうとき私は班長になりがちで、たしかその日のために腕時計を新調してもらい(ホームセンターのレジ横に置いてる数百円のデジタル腕時計)、班を引っ張っていくぞ!と意気込んでいた。意気込むまではよかったが、体力がないインドア人間だったので、結局は地図係に徹することになり、先導は他の子がしていた。
やっとのことで班のみんなで登った山頂は、見晴らしも良く、何物にも代えがたい達成感に満ち溢れていた。

一方で現在の私はどうだ。ひとりぼっちで、地図が映るスマホを握りしめて、スマホりんごのスマートウォッチなんか身につけ、また山科で汗を流して山登り。奇妙な運命を感じながらも、ノスタルジーは一瞬にして汗に流され、登山の疲労が襲い掛かっていた。

南下して国道1号に合流すると、待望の下り坂に転じた。自販機で飲み物も補給し、ここからは気分も幾分か和らいだ。
そのまま国道を進むと新幹線と並行するスポットにたどり着いた。在来線トンネルと同様に、線路にオーバーパスする道路があり、そこから新幹線を撮影できる。東京側にあった歩道橋は撤去作業の真っ最中だった。

レールはトンネルを出て美しいカントを描いて下りのカーブになり、その先は国道と並んで一直線に伸びている。白い車体が遠くに見え始めたと思ったら、高速度であっという間に目の前まで向かってきて、一瞬で足元を通り抜けていく。新幹線のスピードは見ていて爽快だ。登山で溜まった疲れもいつの間にか吹き飛んでいた。

東山トンネル東詰より東京方面を望む

帰りはこのまま下り坂に身を任せる。国道を下り、いつしか平坦な道に戻っていた頃には、地下鉄東西線の東野駅が見えていた。スマートウォッチが示した歩行距離は約6キロ。ここから1駅だけ地下鉄に乗って、再び山科駅から帰路に着いた。

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